こんばんは、みみこです。


私 「え、そうなの…?」

やっと喉の奥から声を引っ張り出しました。

友 「うん」

私 「…連絡って、してみる?」

そうとう不自然に張り付けた笑顔で、

私は友達の顔色をうかがいました。


友 「あー、しないしない!」

友達は連絡しないんだ!と一瞬安心しましたが、


友 「これもらった瞬間うさんくさ過ぎてひいたし」


呆れたような声で言い放つ友達に

私はまた何も言えなくなるのでした。



固まっている私に友達は続けます。



友 「私が思うに、これみんなに渡してるんじゃない?」

友 「カップルにならなかったのもわざとで、
   連絡来る確率あげるためとか」

友 「既婚者とか彼女持ちの遊び目的なんじゃない?」

友 「そもそもあんなイケメン背高スタイル良
   コミュ力高杉がパーティーに
   いるわけないんだから」


最後にすごい勢いでほめだしたことが笑えましたが、

何となく友達は自分にそう言い聞かせているような気がしました。

友達も少しは気になっているけど、必死に防衛線をはって

それを認めないようにしている。



傷つきたくないからだ。



この人と関わったら

自分だけが消耗してただ傷つくだけだ。

そんな警報が彼女の中で鳴っているのかもしれない。




「私の心はもう顕微鏡のスライドガラス並に薄くなってる」

いつだったか友達がぽつりとつぶやいたことを思い出した。

恋愛で少しでも傷つくと、一瞬にして割れてしまう、と。



しかも31歳、32歳、33歳って、歳を重ねるごとに

すり減って薄くなってく気がするんだ。




30歳を目前に、10年付き合った彼氏が浮気をして

そのまま失踪された過去を持つ友達は

「次は絶対に裏切らない人と、私より相手が私のことを好きな相手と付き合う」

と震える声で泣いていた。



それから友達は所謂世間から見て「モテる男性」には

近付かなくなった。

いくら熱心に誘われたとしても

その相手のことを素敵だと思ったとしても


信じるまでにとてつもなく時間がかかる。

何か月もつれない態度をとられると

どんなに友達が魅力的でも男性は去って行ってしまう。

「モテる男性」には他の魅力的な女性からの

アプローチもかかるし

また他の女性を狩りに行くことも容易いからだ。





話を戻して、

そんな経緯から今回も友達は神(モテる男性)には近づくのはやめよう

と判断したのだと思う。






友 「みみこはどうするの?」

まさか連絡しないよね?と言う目をしているような気がする。





私 「しないよ~!遊ばれてポイとかもうきっついもん!」

無理無理~とおおげさに笑って、その場をごまかした。




遊ばれて捨てられたとしたら、

スライドガラスはカバーガラスへと進化してしまう。





嘘つきで見栄っ張りで、友達にすら本当の気持ちを話せない。


あんなイケメンに振り向いてもらえるわけないのに

連絡するなんて馬鹿みたいって思われたくない気持ちと

もし、もしも…

あんな神様のような人と付き合えたら、

万が一億が一結婚出来たら…

誰からも羨まれるような幸せが手に入るんじゃないかって

そんな風に考えていた私はなんてあさはかな人間なんだろう。




自分がいつも人を妬んでばかり

うらやましがってばかりだから

人から羨まれたい気持ちがすごくあるんです。

そんな自分が本当に気持ち悪いと思います。

きっと今が幸せじゃないから、

そう思ってしまうんでしょうね…。



結婚することで人生の何もかもが

全て幸せになるわけじゃないのに

今こうして生きていられること、

何不自由なく暮らせていることが幸せなのに

この頃はそれがわかりませんでした。



本当に馬鹿みたいに、

みんなからうらやましいって言われるような人と

結婚したい

そうすれば幸せになれるんだって


呪いか洗脳のように思い込んでいました。




スライドガラス:厚さ1.2mm程度
カバーガラス:厚さ0.15mm程度