こんばんは、みみこです。


神はおしゃれで雰囲気の良いお店を
予約してくれていました。


通された個室はソファー席に

可愛いクッションが置いてあったり

ひざ掛けや荷物置きのカゴが用意されていたりと

女性が喜びそうな設備が整っていたので



こんな素敵なお店をわざわざ探して予約してくれたなんて!



と跳ねるように舞い上がりましたが



何度も女性を連れてきているのかも…と



また得意のネガティブ発想が

一瞬にして私の顔を曇らせました。






神はお酒を飲むのがとても好きなようで、

出会ったパーティーでも

たくさんの人といっしょに飲んでる時が

一番幸せなんだと本当に楽しそうに

話していたのを覚えています。


そしてもれなくお酒を注文していたので

私も合わせるようにお酒を頼みました。


今日はたくさんの人とという訳ではないけど

少しでも幸せを感じてほしい。
(アルコール効果で少しでも私の印象が
 良くなりますようにという願いが9割)





食事の時間は本当に楽しかったです。

神はよく笑い、豪快に飲んで食べて、

いろいろな話をしてくれました。

神の話、というよりも

私のことについて

たくさん質問をしてくれました。





「今の仕事はいつからやっているの?」

「仕事は楽しい?」

「みみこちゃんて、お休みの日は何してることが多いの?」

「趣味とか、熱中してることってある?」

「例えばだけどさ、明日から1カ月お休みですって
 なったら何がしたいと思う?」




話し上手は聞き上手…とはよく言ったもので

神は私に気持ち良く話をさせることの天才でした。




質問に対して私が答えると

まずは賛同、そして共感。

私を持ち上げるような言葉も忘れず

わざと自分を下げて冗談を言い

笑いを取ることを自然にやってのけるのです。




そして常に笑顔で

私の目をしっかりと見て会話をしてくれて




質問をされるとされただけ

自分に興味を持っていてくれているのかなと

素直にとても嬉しかったのです。




どんどんどんどん、目の前にいる人に

惹かれていくのがわかる。




出会った時より、待ち合わせをした時より

今はもっとかっこ良く見える。




この人の彼女になれたらどんなに幸せだろう。


この人の奥さんになれたら…。


妄想で頭がいっぱいになっていました。







この日は2時間ほどで解散したと思います。


「あまり長く引き止めて、飽きられちゃいたくないからね」

と笑う神に

最後までどんだけ神なんだと叫びたくなりました。







バス停から家に辿り着くまでの5分間

私の顔はずっとニヤニヤしていたと思います。

ニヤけながら、神の笑顔を思い出しては

幸せな溜息をおおげさについてみたり

え~、ほんとヤバい、すごい楽しかった、え~どうしよ~

とブツブツと謎の呟きを繰り返す完全に変質者でした。







手が届かないような片思いの相手が

笑顔で自分を褒めてくれたり

自分のことをたくさん聞いてくれたり

会話を楽しんでくれたり

そういう瞬間って

嬉し過ぎて

なかなか味わえないくらいの

幸福感と高揚感がある。







だから全然気が付きませんでした。

私は本当にただの馬鹿でした。

もう好きになってしまっていて

正常な判断能力はそこには全くありませんでした。

たぶん神も、それをわかっていたのだと思います。




このデートで

神は私にたくさんの質問をしてくれたけど




「どんな人がタイプなの?」

「デートするならどんなところに行きたいとかある?」




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もし私を恋愛をしても良い相手として

気に入ってくれていたとしたら

絶対に出るであろうこの類の質問が

全く1度も出なかったことに




まだしばらく

気が付くことはないのです。