こんばんは、みみこです。


「ビジネスのことで相談があります。
 近々お時間作ってもらえると嬉しいです」

「もちろんいいよ~☆
 ランチでも行こっ(^^♪」

ビジネスの話だと言えば神もこんな風にすぐ

誘いに乗ってくれたのだろうか。

でもそれすら

「みみこちゃんは私の下につくかたちになるから
 ビジネスのことに関してわからないこととか
 あれば私にまず聞いてね~☆」

と、今振り返れば

神へ接触しないようにと釘を刺されていたように思います。




ランチ当日。

私は挨拶もほどほどに、女神に深く頭を下げました。

「ごめんなさい。
 とてもよく考えたんですけど
 やっぱり一緒にビジネスをやることはできません。
 本当にごめんなさい」

女神は笑顔を張り付かせたままでしたが

一瞬にして2人の間の空気が凍りついたのがわかりました。

「えー…どうして?どうしたの?
 何をどう考えて、どうしてやめたいって
 思ったの?」


何だか、嫌な聞き方するなぁ…

相変わらずの目力の強さの中に

今は怒りの色が見えるからよけいに恐い。


「私は今のままで良いんです。
 特に楽をして儲けたいとか
 旅行にいつでも行きたいとか
 そんなことは思ってないんです」


どもりながらも一生懸命伝えたと思います。

それを聞いている女神の反応は

恐ろしくてとても見れなかったので

終始テーブルの上に置かれた水のグラスを見つめていました。


「えー…
 どうして?
 今より人生を良くしたいとか
 変わりたいとか思わないの?」

明らかに不満気な低音に変わった声色に焦りながらも

「それは思いますけど
 この前誘われたビジネスをやることで
 人生が良くなったり変わったりするとは
 思えないんです…。
 本当にごめんなさい…」

とにかく謝り続けていました。


女神は何とか私の気持ちを戻そうと

必死になっていましたが

今日は1対1であることと神がいないことによって

私の気持ちが揺らぐことはありませんでした。


顔を見ると恐怖でひるんでしまうだろうから

とにかく下を向きながら謝り続ければ

いつかは許してもらえるだろうと

家で何度もシミュレーションをしてきたのです。


幸いにもランチに選んだお店は

割と隣の席同士が近いこともあり

私達のただならぬ雰囲気が気になるのか

こちらをうかがうような周りの視線を感じ始めました。


女神もそれに気が付いたようで

「も~☆みみこちゃんてば☆
 顔上げてよっ。
 もうわかったから~
 これじゃあ何だか私がみみこちゃんを
 いじめてるみたいになってるよ~!」

と急に明るく私の顔を覗き込んできました。



本当にすみません、ともう1度言おうとした時でした。



「でもそんなんじゃさぁ、
 婚活もうまくいかない気がするけどな~☆」

その言葉に驚き、思わず顔を上げると

女神とばっちり目が合ってしまいました。

そしてその目に浮かんでいたのは、明らかな嘲笑でした。

良く見慣れた、そして今までも良くされてきた

見下されているのがわかるこの相手の表情。


仲間にならないならもう気を遣う必要もないと思ったのでしょうか。

しかもこんなブスに。



私が婚活してること、きっと神がこの人に話したんだ。

かぁっと顔が熱くなるのがわかりました。


きっと2人で笑ってたんだろうな。

ブスが引っかかったぞって。



恥ずかしい。

馬鹿みたいだ、本当に。

今すぐここから消えてしまいたい。



「ほんと…ですね。
 私みたいのは、一生結婚できないかもですね」

「え~、別に、そこまで言ってないけど~☆」

今までと同じ人の笑顔とは思えないほど

今はこの人の笑った顔が気味の悪いものに見える。




「あの…ひとつ聞いても良いですか?」

「なぁに?」

「私に勧めてくれた商品て、お友達にも勧めたんですか?」

「もちろん勧めたよ!とっても良い商品だもん!」

「学生時代のお友達とか、付き合いの長いお友達にもですか?」

「うん、友達全員に話して、全員に勧めたよ」



「今もまだ、そのお友達の方々と仲良くしていらっしゃいますか…?」



時間が止まったかのように

女神の顔がぴくりと真顔になった。

でもまたすぐにもとの笑顔に戻り


「正直、会わなくなった子もいるよ。
 でも私には新しい友達や仲間が大勢できたから
 全然プラスだよ!」


気のせいかもしれませんが

あんなに完璧で、さっきまで勝ち誇ったような笑顔をしていた

女神の表情が一瞬だけ寂し気に曇ったような気がしました。


「私は友達がとても少ないですし
 その友達の1人でもなくしたくないんです。
 だからごめんなさい。
 本当に、すみません」




土下座並みに謝り続けることで

何とか退会させてもらえました。

その後退会したことに対して

神から怒りのラインとか来たらどうしようと

怯えていましたが、神からも女神からも

私の行動に対しての罵倒や引き止めようとする連絡などは

一切ありませんでした。




私は失恋をしましたが

友達を失うことにはならなかったので

今思い返せばそれは不幸中の幸いだったのかなと思っています。




私のように勧誘に乗ってしまう方は少ないとは思いますが

婚活パーティーにもこうやってビジネス勧誘のためだけに

参加している男性がいたということをお伝えしたいと思って

書きました。

私はその男性のことを好きになってしまい

とても苦しかったので

同じような思いをする女性が

1人でも減りますようにと願っています。






=== 今日のつぶやき ===

長くなってしまいましたが神さま編終了しました!
全部お読みいただいた方には
本当に感謝しかございません…!

女神に対して友達のことを聞いたのは
純粋に聞いてみたいと思っていたことでした。
恐かったけど、その答えを聞けて良かったですし
あれからそういう類の誘いを受けそうになった時には
この話をするようにしています。
実際にやっている人が友達をなくしていたから
私はやりたくないと強く言えるようになりました。

さて現在の婚活模様ですが、結婚相談所のお見合いに
行ってきまして、今度その人とお茶をすることに
なりました!
また追って書いていきますね。