こんばんは、みみこです。



それは相席屋での出会いでした。

1組目、全員が40代後半のこじらせバブル組で死亡。

2組目、20歳になったばかりのフレッシュ3人組であちらが死亡。
(ごめんね、すぐチェンジするね!といそいそと退場)


もう今日はダメかもだね~次で最後にして帰ろうか、と

友達と苦笑いをしながら

新しく通されたグループの個室の扉を開けました。



「こんばんは~!よろしくお願いします~」

気を取り直して笑顔で挨拶を交わします。

待っていた男性陣の顔を見て

思わず友達とアイコンタクトとしてしまいました。


やっと最後に当たりがキタ…!


まるでそれはキャバクラにフリーで入り数時間を過ごしたオヤジの感想です。



私は友達と2人で、相手も2人でした。

目がぱっちりしていて笑顔が可愛い童顔の男性と

さわやかな薄顔の背の高い男性でした。


「俺たち相席屋初めてだからちょっと緊張してて
 システムとかもよくわかんないんだけど
 とりあえずよろしくね~!」

そう言って照れくさそうにはにかむスマイルくん(前者)に

私はすぐに好感を持ちました。


年齢は2人とも私達より1歳下と近く、話題も合ったので

とても話しやすかったことを覚えています。


「今何組目?」

「3組目だよ~!そっちは?」

「俺らは2組目!」

「もうね、さっきの女の子達が
 めっちゃくちゃに塩対応でさ
 相席屋ってこんなもんなの?って
 すっごい嘆いてたんだけど
 次に来てくれた子達が
 こんなに明るくて優しい子達で良かったよ~!」


話を聞くと、どうやら私達が来るまでにここにいたのは

22、3歳の3人組の女の子達で

何を話しかけても反応が薄く

ひたすらご飯を食べているか

スマホをいじっているかのどちらかだったそうです。


「たぶん俺らがおっさんだし
 話もたいしておもしろくないから
 とりあえずご飯食べてチェンジすっかーみたいな
 感じだったんだと思う」

「えー、でもそんなにあからさまに
 態度に出すってすごいねぇ。
 それはリアルに傷つきそう(笑)」


いっしょに笑いながらも、嫌われたくない気持ちから

誰に対してもヘラヘラと媚びるような態度をとって

しまう私はその女の子達の自分を貫く態度に感心していました。


やはり若さとは最大の武器…!
(きっと顔も美人だったり可愛かったんだろうな)


どちらにせよ、その女の子達の塩対応のおかげで

私達への採点がかなり甘くなっている!

これはかなり嬉しい!ありがとう若者塩対応女子達!


どこの誰かも知らない女の子達に

感謝の土下座をしたい気持ちを胸に秘めながら

何とかこの場を楽しいと思ってもらえるように

頑張ろうと私は奮起するのです。


でも、友達は可愛いのですがいかんせん私はブスです。

それは変わらない事実なので

愛想の良さとトーク力(ないけど)で何とかこの

スマイルくんに気に入ってもらいたいと意気込んでいました。



薄顔くんは当然のごとく友達を気に入った様子で

「お隣よろしいでしょうか?」

なんておちゃらけながらも

ちょっかり友達の隣に席を移動していました。



「おいおい、そっちに3人とか
 俺めっちゃ寂しいじゃん(笑)
 みみこちゃん、こっちに来てくれる?」

「あ、うん、スマイルくんが嫌じゃなかったら…」

「何それ、嫌なわけないじゃん」



そう言って優しく笑ってくれたスマイルくんを見て

気に入るどころかもう好きになりそうでした。




それからは何となく2対2のような図式になり

2時間ほど話していたと思います。

そのあと薄顔くんの提案で4人でカラオケに行き

本当に楽しい時間を過ごすことができました。


相席屋にずっと居るより全然安いから!と気前良く

カラオケ代を支払ってくれたことも嬉しかったし優しいなと思いました。




最後は4人でラインのグループを作って

お別れしました。

薄顔くんもスマイルくんも積極的ではありますが

変にボディタッチなどをしてくるわけでもなく

カラオケでも一定の距離感を保ってくれていたので

そういう部分にもとても好感を持てたのです。




友達との帰り道

「スマイルくん、すっごい好みだよ~!
 家に着いたら連絡してみる!
 今日相席屋行って良かったぁ!」

とブスは興奮してはしゃいでいました。

「薄顔くんはどうだった?」

うざいテンションのまま話しかけると

「うーん、まだちょっとわからないから
 とりあえず連絡来たら会ってみようかな」

友達からはテンションがさほど変わっていない

淡々とした言葉が返ってきました。

薄顔くんもかっこいい男性だったので

あんなにアプローチを受けていながら

こんな冷静でいられるなんて

やっぱり可愛い子の思考はわからないなと

また心の中で妬みと羨みが爆発しました。



スマイルくんとのラインは楽しかったです。

私の好意はまる見えだったと思いますが

それを拒否されていないと

感じ取れる返事内容だったことが

とても嬉しかったのです。


ラインを続けて数日後

お互いに愛読している漫画が映画化されるとのことで

格好の誘い文句を手に入れた私は

何とか映画デートの約束を取り付けることに成功しました。



例によって小顔マッサージや

その日までのダイエットを必死で行い

約束が次の日にせまったその日の夜。

全身スクラブ&クリーム塗りたくりを終わらせた私が

スマホを確認するとラインが来ていました。




その相手は薄顔くんでした。





=== 今日のつぶやき ===

この話は3話で終わります~。
どうぞ気楽にお読みください☆