こんばんは、みみこです。


「あ、えっ…と、失礼に思われたらすみません。
 ワガミチさんは結婚したいという意思は
 おありですか…?」


お前は何を言っているんだの画像が

頭からなかなか離れず

そして何と答えたら良いのかも分からず

でもとにかくこの人結婚する気あるのかと

いう疑問詞だけは強く浮かんできたので

それをそのまま聞いてみました。




「結婚したいかしたくないと
 聞かれれば、したいと思いますね」

「親からそろそろ結婚しろと言われているんです。
 30歳をこえたらだんだんみんな結婚していくものだと。
 そんなときにちょうど結婚相談所から電話が来て
 結婚したいなら話を聞きに来てほしいと言われたので
 出向いて入会したという訳です」



ちょっともう

何言ってるか分からない



ワガミチさんはこのとき

テンポよくぺらぺらと言葉を続けてきましたが
(天気とか仕事の質問したときこの能力どこいったよ)

内容としては本当に意味のわからないものでした。


いや、意味はわかるんですけど

それ本気で言ってるの?という…


結婚は、どちらかと言えばしたいとは思っているけど


『親から言われたから』

『結婚相談所からの電話で話を聞きに来てと言われたから』

『相談所でアドバイザーに入会を勧められたから』


僕が自分の意志でここに来ている訳ではないということを

長々と説明されただけでした。




「結婚したいお気持ちはあるということで
 よろしいのでしょうか?」

「はい、大丈夫です」

「………」

「………」


沈黙の間にいろいろと考えました。

ちょっと(いやかなり)変な人だけど

結婚する、したい気持ちはあるって言ってるんだし

マルチでも既婚者でもないし

理由はどうであれ結婚相談所に入会できる普通の独身男性だし

私が容姿にときめいたことは事実だし

とりあえずもう少し何か話してみよう!

そもそもこんなブスに会ってくれただけでも

まずは感謝だという気持ちを忘れてはいけない!



「お好きな読み物がライトノベルと
 おっしゃってましたよね。
 いつから良く読まれるようになったんですか?」

笑顔で、笑顔で…

好きなものの話題なら少しは話してくれるだろう!


「中学生のときに初めて読んでから、ずっと好きですね」

おっ、ちょっとだけ文字数増えたぞ!


「そうなんですね!
 自分の好きなジャンルが見つかると
 読書ライフが一層楽しくなりますよね♪
 どんなところが気に入ってるんですか?
 ライトノベルに関して知識がないので
 変な聞き方になってしまっていたらすみません」

「1番はやっぱり読みやすいところでしょうか」

「読みやすいのはいいですね!
 私も興味が出てきました。
 もし良かったら今度オススメがあったら
 教えてくださいっ」

「はい、わかりました」



私はここで力尽きました。

ロボットか何かと話している錯覚にさえ陥っていました。



そのあとは飲み物も尽きたタイミングで

お店を出ました。

お会計は

『担当の方から僕が支払いをするように言われたので』

だそうで、全額お支払いをしてくださいました。


レモンティーをごちそうしてくださり

本当にありがとうございます。

ただその会計時の一言は本当にいらないです(涙)。



正味1時間ほどだったと思うのですが

とても疲弊したお見合いとなりました。


ワガブチさんも私のことが実際に会ってみて

やはり好みではなかった為に

あのような反応だったのだと思います。

悲しいけどそれは仕方のない現実です。

男性に興味を持たれないというのは

私のデフォルトなのですから。



その夜担当のカウンセラーさんから

電話がかかってきたので出ると

「ワガブチさんはみみこさんに
 もう1度お会いしたいと
 おっしゃっていますよ」

と衝撃的な言葉を聞かされ

驚きすぎて言葉を失いました。