こんばんは、みみこです。


「あっ、え、いや、その、
 こち、こちらこそありがとうございます!
 お忙しいところ、すみません…っ」

ワガミチさんから話しかけてくれたという事実に

驚きすぎて、とんでもなくどもってしまいました。



「いえ、忙しくない日でしたので
 この日を選びました」


デスヨネー。

スミマセンネー。



私の慌てぶりを穏やかに笑ってフォローしてくれるような

優しさはないんかい!

やはりワガミチさんはワガミチさんなのです。




「このお店、可愛らしいですね。
 お店を決めていただいてありがとうございます。
 ドリンク注文しましょうか?」


「はい。
 僕は女性と行くようなお店を知らないので
 カウンセラーの方に聞いてこちらをすすめられたので
 このお店にしました。
 気に入っていただけたなら良かったです。
 あ、僕はアイスコーヒーでお願いします」



うん(泣)。

もう何もかも、やっぱり予想通りだよ(辛い)。



死んだ魚の目をしながらアイスコーヒーと

私の飲み物をもう当然かのごとく私が店員さんに注文しました。




注文した飲み物が来るまで

また沈黙になってしまったので

今度は私から話を振ることにしました。


「この間ワガミチさんがライトノベルをお好きだと
 おっしゃっていたので、私少し勉強してきました!
 ライトノベルって読みやすかったり
 イラストがとても可愛かったり
 ストーリーも非日常的なものが多かったりで
 とても楽しい読み物なんですね!」


できれば今日までに人気作品をひとつでも

読んで来られたら良かったのですが

自分の読んだことのないジャンルであったことと

読書をする時間がゆっくり取れなかったことでそれができず

Wikipedia情報をそのまま羅列しました。



「……ラノベに興味がない人からは
 よくそういう感想を聞きますね」

「えっ、あ、すみません。
 上っ面な感想でしたね。
 何か読めたら良かったんですが
 ちょっと時間がとれなくて…」

「別に無理して読むものではないので」


小さなため息とともに発せられる刺々しい言葉が

私にざくざくと突き刺さります。




そうだよね、好きなものに対して表面的な知識を

薄っぺらい言葉で言われたらムカつくよね。

また失敗した…!




よく考えればわかるような

軽率な行動をしてしまったことを後悔し

力なくうつむいているところに

タイミング良く注文したドリンクが運ばれてきました。



「いただきます…」

じんわりとかいた手の汗をおしぼりで拭い

ゆっくりとアイスレモンティーをすすりながら

私は脳内で次の話題を必死で探していました。



何か、何かないか…

共通の話題は……




その間にちらりとワガミチさんの顔を盗み見ると

前回と変わらない真顔の中に、少しの苛立ちの色を感じました。

きっと先ほどのラノベの話のせいで機嫌を損ねてしまったのでしょう。




その表情を見た私のテンパり具合はより上昇し

婚活中に一番やってはいけない暴挙に出てしまうのです。




=== 今日のつぶやき ===

GW終了後、少し体調を崩してしまっています。
職場でも風邪を引いている方がちらほら…。
どうか皆様もご自愛くださいませ。